レバノン危険情報

水曜日, 6月 23, 2010
By Minmin

●リタニ川~ハスバイヤ南郊外以南の地域、各地のパレスチナ難民キャン
プ及びトリポリ市
:「渡航の延期をお勧めします。」(継続)
●上記以外の地域(首都ベイルートを含む)
:「渡航の是非を検討してください。」(継続)

☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況
レバノンでは、2009年11月に新内閣が発足し、2010年5月には地方議会
選挙が大きな混乱もなく終了し、情勢は比較的落ち着いています。しかし、
小規模ながら様々な死傷事件が各地で散発的に発生しており、政治的な問
題等が原因となって情勢が急激に悪化する可能性もあります。
レバノンでは、過去にいくつものテロ事件が発生しています。また、
2009年1月以降、レバノン南部からイスラエル北部に向けてロケットが発
射される事件が計 5回起きています。

2.地域情勢
(1)リタニ川~ハスバイヤ南郊外以南の地域、各地のパレスチナ難民キャ
ンプ及びトリポリ市
:「渡航の延期をお勧めします。
(イ)リタニ川~ハスバイヤ南郊外以南の地域
この地域では、国連レバノン暫定隊(UNIFIL)が展開して平和維持
活動を行っていますが、現在もイスラエルとの国境付近ではロケット
弾の発射・着弾や爆弾テロ等が散発し、未だ高い緊張状態が続いてお
ります。
同地域では不測の事態が発生した場合、急激に情勢が悪化する可能
性があります。また、この地域には多数の不発クラスター弾や地雷が
残存しており、不審物に不用意に近づいた住民らが被害に遭っていま
す。

(ロ)各地のパレスチナ難民キャンプ
パレスチナ難民キャンプには、レバノン軍や警察の力が及んでいな
いこともあり、発砲事件等が散発しています。難民キャンプによって
は、外周に壁を巡らせ、出入口に軍のチェックポイントがあり、立ち
入りを制限しているキャンプもありますが、ベイルート市内等にある
一部難民キャンプでは、内外の境界が曖昧で、知らぬ間に立ち入って
しまうところもありますので、十分注意してください。
アインヘルワ・パレスチナ難民キャンプにおいては、2010年1~3月
に過激派グループの対立による銃撃や手榴弾の投てき等による抗争事
件が散発し、死傷者が発生しています。また、難民キャンプ内には指
名手配中のテロリストが多数潜伏していると言われ、テロを計画して
いたグループが摘発されています。
また、難民キャンプで発生した事件は、隣接地域に影響を及ぼすこ
とがあり、大規模な難民キャンプが近くにある南レバノン県サイダ市
郊外や北レバノン県トリポリ市郊外は特に注意が必要です。

(ハ)北レバノン県トリポリ市
トリポリ市では、2010年1月26日にジャバル・モフセン地区(イス
ラム教アラウィ派居住地区)の路上に爆発物が設置される事件、さら
に同月28日には、同地区内にある政党「アラブ民主党」の党首自宅前
にも爆発物が設置される事件が発生しております。
特にトリポリ市のバーブ・タッバーナ地区とジャベル・モフセン地
区において、住民等によるけん銃等の発砲事件や手榴弾等の投てき事
件が散発的に発生し、死傷者や建物等への被害が出ていることから、
今後も同種の事件が発生する恐れもあり、治安状態がさらに悪化する
ことも懸念されています。

つきましては、どのような目的であれ、リタニ川~ハスバイヤ南郊外
以南の地域、各地のパレスチナ難民キャンプとその隣接地域及びトリポ
リ市への渡航は延期するようお勧めします。やむを得ない事情でこれら
の地域に渡航・滞在される方は、今後のレバノン情勢の推移に十分な注
意を払うとともに、外務省、在レバノン日本国大使館、報道等から最新
の関連情報を収集した上で、不測の事態に巻き込まれないよう、引き続
き十分な安全対策を講じてください。

(2)首都ベイルートを含む上記(1)以外の地域
:「渡航の是非を検討してください。
(イ)2009年6月の国会総選挙、2010年5月の地方議会選挙はいずれも大き
な混乱もなく行われました。しかし、不測の事態が発生し、事態が急
速に悪化する可能性も排除されません。また、情勢が悪化した場合、
国外に退避する手段が著しく制限される可能性があります。

(ロ)ベイルート南郊外のダーヒヤ(アラビア語で「郊外」という呼称。)
地域では、公的な権限を有しない者により、外国人が尋問を受けたり、
身柄を拘束される事件が起きています。

(ハ)ベカー県バールベック遺跡近郊のシャラウィナ地区では、治安当局
が自動車窃盗グループや麻薬密輸グループ等の摘発を続けており、武
装した窃盗・麻薬グループらと治安当局による銃撃戦が散発的に発生
しています。
同県の東部山岳地帯は、犯罪組織が潜伏しやすい場所になっている
と指摘されています。また、レバノン、シリア両国間の国境線が不明
確なことから、国境近くでは、両国の住民による銃撃戦を伴うトラブ
ルも発生しています。

(二)山岳レバノン県ナアメ村やベカー県の東部山岳地帯には、パレスチ
ナ武装勢力の軍事キャンプがあり、これまでイスラエル軍の空爆の対
象となっているほか、付近では銃撃戦が発生することもあります。

(ホ)レバノン全土において、政治的なイベントの際には、政党支持者ら
が銃器を上空に向けて撃つ慣行も続いており、死傷者も出ています。
また、発砲を伴う些細なトラブルが原因で、銃撃戦に発展する危険も
あります。

(ヘ)ベイルート等の都市部において、「セルビス」と呼ばれる乗合タク
シーの中で乗客の外国人が、運転手あるいは同乗客によって強盗被害
に遭うという事件が発生しています。

つきましては、首都ベイルートを含む上記(1)以外の地域に渡航・
滞在される方は、渡航の是非を含め自らの安全について慎重に検討され、
渡航・滞在される場合には、今後の情勢の推移に十分な注意を払うとと
もに、外務省、在レバノン日本国大使館、報道等から最新の関連情報を
収集した上で、不測の事態に巻き込まれないよう、引き続き十分な安全
対策を講じてください。

3.滞在に当たっての注意
滞在中は下記事項に十分留意して行動し、自ら危険を避けるようにして
ください。また、外務省、在レバノン日本国大使館及び現地関係機関等よ
り最新情報を入手するよう努めてください。

(1)レバノン滞在中は、国内情勢のみならずパレスチナ情勢など中東情勢
を注意しつつ、治安情勢の推移に十分留意してください。

(2)大規模なデモや集会が行われる場所(首都ベイルート市内、ダウンタ
ウン地区の殉教者広場、首相府・国連ESCWAビル周辺、政府機関、国会、
政党関連施設、各国大使館、国際機関関連施設、国立博物館、主要大学
周辺等)やレバノン治安関係機関施設、UNIFIL関連施設への不要不急な
訪問は避けてください。また、イスラム過激派が標的とするような欧米
権益(航空会社、ファーストフード店等)や外国人がよく訪問する場所
(ショッピング・センター、ホテル、レストラン、映画館等)を訪問す
る際には十分注意してください。

(3)外出中に不測の事態が発生した場合には、自宅や職場又は滞在中のホ
テル等、連絡手段の確保しやすい場所に速やかに戻るとともに、関連情
報の収集に努め、事態が沈静化するまで待機するなど、自らの安全確保
に努めてください。

(4)地雷原表示や不発クラスター弾表示がある場所はもとより、観光施設
や道路、居住地等から離れた山林、野原等には立ち入らないでください。
また、不用意に不審な金属物等に近づいたり手を触れたりしないでくだ
さい。

(5)旅券(パスポート)にイスラエルの査証(ビザ)や出入国スタンプが
押されている場合には、入国を拒否されますので注意してください。ま
た、ヨルダン・イスラエル国境にあるヨルダン側出入国事務所の出入国
スタンプがある場合、実際にイスラエルに入国していなくても、イスラ
エルに出入国したとみなされ、入国を拒否される可能性もあります。

(6)やむを得ない事情により、「渡航の延期をお勧めします。」の地域に
滞在されている方は、平素から在レバノン日本国大使館と緊密に連絡を
取ってください。また、不測の事態に備え、食料、飲料水を備蓄し、パ
スポート、貴重品、衣類等をいつでも持ち出せるように準備しておくと
ともに、退避手段についても常時確認しておいてください。

(7)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡等に必要ですので、
到着後遅滞なく在レバノン日本国大使館に「在留届」を提出してくださ
い。
また、届出事項に変更が生じたとき又はレバノンから去る(一時的な
旅行を除く。)ときは、その旨を届け出てください。
なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネット、
http://www.ezairyu.mofa.go.jp/ )による登録をお勧めします。また、
郵送、FAXによっても行うことができますので、在レバノン日本国大使
館まで送付してください。

4.隣国のシリア、イスラエルに対しても、別途危険情報が発出されていま
すので、同情報の内容にも御留意ください。また、シリアへ陸路で入国す
る際に国境でシリア入国査証の発給が拒否されることがあるとの情報があ
りますので、併せてご注意ください。

(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3399
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関 2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在レバノン日本国大使館
住所:Serail Hill Area, Army Street, Zokak El-Blat, Beirut,
Lebanon. (P.O.Box 11-3360)
電話: (961-1) 989751~3
FAX : (961-1) 989754
ホームページ: http://www.lb.emb-japan.go.jp/index_jp.htm

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