パプアニューギニアに対する渡航情報(危険情報)の発出
●ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地を除く)
:「渡航の是非を検討してください。」(継続)
●上記を除く全地域
:「十分注意してください。」(継続)

☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。
1.概況
(1)都市部では殺人、強盗、強姦、傷害等の凶悪事件が頻繁に発生してお
り、邦人の被害も発生しています。しかし、警察機構は、人手や予算の
不足により十分に機能しておらず、犯罪者の検挙率はかなり低い状況で
す。また、看守や予算の不足により刑務所からの脱獄事件も各地で頻発
しており、治安が改善される目処は立っていません。
(2)2005年6月、長期間の紛争を経てブーゲンビル島に自治州政府が発足
しましたが、特に同州南部(アラワ市以南)においては、反自治政府勢
力に対する統制が不十分です。
(3)2010年3月には総選挙を予定しており、今後選挙活動が本格化した場
合、治安状況のさらなる悪化が懸念されます。
(4)パプアニューギニアの一部は環太平洋火山帯に位置し、時折比較的強
い地震や火山活動が観測されます。特にニューブリテン島には複数の活
火山が存在し、噴煙を上げています。
(5)2009年5月、首都ポートモレスビー市で、アジア系労働者の流入抑止を
訴えるデモ行進に便乗したアジア系商店に対する略奪行為が発生しまし
た。その後、同様の事件が全国に飛び火し、各地のアジア系商店等が略
奪の被害に遭いました。
(6)2009年8月頃より、モロベ州を中心として、コレラ、赤痢等の下痢を
伴う感染症が流行しています。
2.地域情勢
(1)ブーゲンビル島アラワ市以南(アラワ市街地を除く)
:「渡航の是非を検討してください。」
ブーゲンビル紛争の際に反政府活動の中心となってきたブーゲンビル
革命軍より派生したメカムイ防衛軍は、同島南部に位置するパングナ鉱
山付近に「NO GO ZONE(立入禁止区域)」を自ら設定し、反自治政府活
動の拠点としています。また、メカムイ防衛軍を追い出されたノア・ム
シンクを首謀者とする武装集団もトヌを拠点に活動を続けているほか、
南部ブイン周辺においては武装集団と武装化した自衛団との間で小競り
合いが起きています。このため、特にアラワ市以南の治安情勢は不安定
です。この地域では、反政府勢力が道路上に検問(チェックポイント)
を設けている箇所があり、外国人などの通行人から通行料との名目で金
銭を要求しています。自治政府としては、一般人がこのような勢力と接
触することは避けるべき、との姿勢を示しています。
ついては、メカムイ防衛軍等の武装勢力の拠点が点在するアラワ市以
南(アラワ市街地を除く)への渡航については、その是非を含めた十分
な検討を行い、やむを得ない事情から渡航する場合には、信頼のおける
旅行会社等を通じて地元関係者と調整するなど、万全の安全対策が必要
不可欠です。。
(2)首都ポートモレスビー市及び地方主要都市
:「十分注意してください。」
首都ポートモレスビー市とその周辺地域及びレイ市、マウントハーゲ
ン市等の地方都市では、スリやひったくり等の一般犯罪のほか、婦女暴
行、「ラスカル」(5~10人程度の武装集団)による銀行・商店強盗、
また、武器等を用いた車両強奪といった凶悪犯罪も昼夜を問わず発生し
ています。首都の国立博物館や国会議事堂前及びパガヒル展望台などは、
特にラスカルによる襲撃が発生しています。市内中心部のエラビーチで
は、普段からラスカルによる襲撃を受ける危険性があり、また、イベン
ト開催時や週末に人が多く集まる際には、地元民同士のトラブルにより
乱闘事件が発生するなどしています。外国人が多く利用する高級リゾー
トホテルにおいても、観光客が武装集団に襲撃される事件が発生してお
り、2009年5月、日本人観光客が2日連続して2か所でそれぞれ別の武装
集団に襲撃され金品を強奪されるとともに、暴行を受け負傷する事件が
発生しました。2009年1月にはポートモレスビー国際空港の発着ターミ
ナルビル内の旅客通行・待合い区域に武装強盗団が侵入し、同区域の外
貨両替所を襲撃する事件が発生しています(このとき強盗団はビル内で
銃を発砲し、警備員側に負傷者がでました。)。また、空港駐車場等に
おいては、武装集団による多数の車両強盗事件が発生しています。さら
には、パプアニューギニアでは身代金目的の拉致・誘拐事件が新たな犯
罪として広がりを見せています。その手口は様々ですが、警察官・警備
員の制服を着て犯行に及ぶ、企業の内部情報を入手した上で犯行を計画
する、被害者を拉致して複数のATMで現金を引き出す等、巧妙化・凶悪
化していますので、注意が必要です。なお、2009年9月にはポートモレ
スビーのボマナ刑務所より57人の囚人が脱獄、同年12月にはモロベ州の
ブイモ刑務所より70人の囚人が脱獄するなど、各地で脱獄事件も頻発し
ています。
(3)ハイランド地方(西、南、東ハイランド州、エンガ州及びチンブ州の
計5州)
:「十分注意してください。」
ハイランド地方には、部族社会の伝統が色濃く残っています。このた
め部族間の衝突も頻発しており、長期間に及ぶ部族対立が続いている地
域もあります。近年の争いにはライフルなどの高性能火器が使用される
ようになり、また道路上に大木や岩によるロード・ブロックが設けられ
て交通が遮断されることがあります。また、降雨の影響により地滑りが
発生し、道路網が寸断されることもあります。こうした場合、物流が滞
ることによる物資の不足や物価の急激な上昇など市民生活に影響がでる
ことがあります。このような事態は地方部だけではなく、ハイランド各
地方を結んでいる主要幹線道路「ハイランド・ハイウェイ」や都市部で
も発生しています。
(4)北部沿岸地域
:「十分注意してください。」
ニューブリテン島東部及びニューアイルランド島は環太平洋火山帯に
位置するため、頻繁に地震や火山活動が観測されています。特にニュー
ブリテン島には複数の活火山があることから、付近住民が避難を要する
ような比較的大規模な火山活動が発生し、空港が一時閉鎖され航空機の
運航が取りやめとなることがあります。
また、2008年末から2009年初めにかけて北部沿岸地域の広い範囲で高
潮災害が発生しました。家屋の浸水や道路の冠水などの被害が発生し、
被災地域の住民が一時避難しました。
(5)インドネシアとの国境付近
:「十分注意してください。」
パプアニューギニアとインドネシアとの国境線は約780kmにも及び、
そのほとんどはジャングルであるため国境監視は困難な状態です。国境
事務所では係官が通過する人と物の往来を管理していますが、それ以外
の経路で越境することも不可能ではなく、現地当局はその人数を把握で
きていない模様です。なお、国境付近への渡航の際にはインドネシアに
関する渡航情報も御確認ください。
3.滞在に当たっての注意
(1)短期旅行者向け注意事項
(イ)パプアニューギニアでは、日中であっても、単独での行動は犯罪被
害に遭う危険性が高くなっています。特に、ポートモレスビー等にお
いては、単独での徒歩による行動は、大変危険ですので絶対にやめて
ください。いわゆるバックパック旅行といわれる個人手配旅行者に適
した宿泊施設はありません。また、現地の人々が利用するPMV(乗り
合いバス)と呼ばれる公共交通機関は、信頼性や治安上の観点から利
用を避けてください。航空便についても、突然の予定変更や運航取り
止めが発生しております。パプアニューギニアを訪れる際には、信頼
できる旅行会社や現地の関係者等を通じて事前手配が必要です。
(ロ)現地事情に詳しい旅行業者等、現地事情に通じた者が同行すること
が重要です。また、外出の際には徒歩による移動は絶対に避け、常に
車両を利用してください。性犯罪も多発していることから、特に女性
の単独行動は避けてください。
外出の際は旅券等貴重品は持ち歩かず、最小限の現金を持参し、残
りは旅券その他の貴重品とともに、ホテルのセイフティーボックス等
の安全な場所に保管しておくようお勧めします。
(ハ)空港から市内若しくはホテルに向かう場合又は観光などで郊外へ行
く場合には、PMVやタクシーは犯罪に巻き込まれる可能性が高いので、
ホテルからの送迎車両や運転手付きのレンタカーを利用してください。
さらに、警察官によるエスコートも可能ですので、あらかじめホテル
又は旅行代理店を通じて御相談ください。
(ニ)宿泊に際しては、警備がしっかりしている一流ホテルをお勧めしま
す。しかし、一流と言われるホテルであっても必ずしも安全とは言え
ず、施錠を確実に実施し、ドアを開ける前には必ず相手を確認する等
の注意が必要です。
(ホ)パプアニューギニアの人々は、自分たちの故郷に対する帰属意識が
極めて高く、社会通念よりも故郷の掟に従い行動することがあります。
そのため、日本人の常識では考えられないトラブル、またそれに対す
る報復行動も起こり、当事者とは関係のない者まで巻き添えとなるこ
ともあります。また、日本人にとっては理解不可能な金銭要求が突き
つけられることもあるので、滞在中の言動にも注意する必要がありま
す。
(2)全般的注意事項
(イ)人気のない路地や郊外、野外マーケット等の人が多く集まる場所へ
の立入りは絶対に避け、単独及び夜間の外出は極力控えてください。
(ロ)婦女暴行事件も多発しているため、女性の単独行動は避けてくださ
い。
(ハ)現金や貴重品を人目にさらしたり、車内等に所持品を放置すること
は、犯罪を誘発する可能性があるので避けてください。また、パプア
ニューギニアにはチップの習慣はなく、安易に現金を渡すとたかりや
襲撃の対象となりやすいので避けてください。
(ニ)行動する際には、なるべく目立たないような格好を心掛け、背広な
どの服装は犯罪のターゲットになりやすいので軽装を心掛けてくださ
い。また、バッグ類の携行及びウェスト・ポーチの装着はひったくり
に狙われやすいので、十分注意してください。
(ホ)住居などのゲート前において車両が停車したところを、複数犯で襲
撃する事件が多発しています。また、投石、路上への障害物(動物の
死骸やガラスの破片等も利用される)の設置、道路横断者を装う等の
手口により、車両を停車させて襲撃してくるケースがあるため、十分
注意して運転してください。
(ヘ)警察官の制服を着た犯人による誘拐事件が発生していることから、
警察官の制服を着ていても身分証の提示を求めつつ、近くの警察署ま
で移動した上で話を聞く必要があります。
(ト)休暇や出張で長期不在とする場合だけでなく、日常買い物に行くと
きでも、空き巣被害は発生しているため、戸締まりには十分注意して
ください。特に内部の者による犯行と疑われる事件も発生しているた
め油断は禁物です。
(チ)万一、武装集団などの襲撃に遭った場合には、抵抗せずに持ってい
る現金を渡すなど、落ち着いて対処することを心掛けてください。武
装集団がめぼしい金品を得られずに危害を加えるケースが多くみられ
ます。
(リ)医療整備は遅れており、オーストラリアへの緊急移送が必要となる
ケースも多く発生しています。信頼できる保険会社を使い十分な補償
額の海外旅行保険に加入するようお勧めします。
(ヌ)標高2000m以上の山岳地帯を除き、全域においてマラリア及びデン
グ熱に感染する潜在的なリスクが存在しますので十分な対策をとって
ください。
(ル)水洗トイレを利用する、カイバーと呼ばれる大衆食堂を利用しない、
飲料水は煮沸する等できるだけ衛生的な生活を心掛け、感染症等の予
防に努めてください。
(ヲ)この「危険情報」の他、「安全対策基礎データ」でも犯罪事例を紹
介しています。また、「在留邦人向け安全の手引き」や「テロ概要」
もあわせてご参照ください。
(ワ)現地に3か月以上滞在される方は、緊急時の連絡などに必要ですの
で、到着後遅滞なく在パプアニューギニア日本国大使館に「在留届」
を提出してください。また、住所その他の届出事項に変更が生じたと
き又はパプアニューギニアを去る(一時的な旅行を除く)ときは、必
ずその旨を届け出てください。
なお、在留届は、在留届電子届出システム(ORRネット、
http://www.ezairyu.mofa.go.jp )による登録をお勧めします。
また、郵送、FAXによっても行うことができますので、在パプアニュー
ギニア日本国大使館まで送付してください。
(問い合わせ先)
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3496
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在パプアニューギニア日本国大使館
住所:1st & 2nd Floor, Cuthbertson House, Cuthbertson St.,
Port Moresby, NCD, Papua New Guinea
電話: (+675) 3211800
FAX : (+675) 3200972
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