アフガニスタン:治安情勢
1.危険情報及び治安情勢
(1)アフガニスタンに対する危険情報
アフガニスタンについては、首都カブール、ジャララバード、ヘラー
ト、マザリ・シャリフ及びバーミヤンの各都市に危険情報「 退避を勧告
します。渡航は延期してください。(真にやむを得ない事情で現地に残
留せざるを得ない場合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての
必要かつ十分な安全対策をとってください。)」を、またこれら5都市
を除く全土に対して危険情報「 退避を勧告 します。渡航は延期してくだ
さい。」を発出しています。
(2)アフガニスタンにおける治安情勢
アフガニスタンにおいては、反政府勢力であるタリバーンがパキスタ
ン国境地域、南部及び東部を中心に活動し、アフガニスタンからの駐留
外国軍の撤退を主な目標に掲げ、外国軍やアフガニスタン治安部隊等を
対象に、自爆攻撃や簡易爆弾 (IED)によるテロを多数実行しているほ
か、外国人を含む援助・復興事業関係者等への各種襲撃や誘拐を繰り返
し行っています。また、タリバーンに次ぐ勢力を持つとされるヒズベ・
イスラミ・ヘクマティヤル派は、今なお東部及び北東部一帯で大きな勢
力を維持し、駐留外国軍等に対する待ち伏せ攻撃や襲撃を行うなど、爆
弾テロや襲撃事件が頻発し、同国の治安情勢は改善の兆しがみえない状
況となっています。
特に昨年8月以降、治安情勢は更に悪化してきており、カブールをは
じめ全国で自爆テロ等が発生しています。なお、昨年12月に発表された
米国のアフガン新戦略(米軍増派)及び韓国の兵士派遣に対しては、タ
リバーンが強く反発しています。
昨年12月から1月初旬にかけて、南東部ホースト県における米軍基地
での自爆テロ(米国人等14名死傷)、南部ヘルマンド県での簡易爆弾に
よるテロ(米海兵隊員等死傷)が発生しました。また、1月18日、カブ
ール市中心部において、複数の政府庁舎やセレナ・ホテルが集まるエリ
アの数か所で、武装グループによる自爆テロや治安当局との銃撃戦等が
発生し、多数の死傷者が発生した模様です(1月20日付スポット情報
「首都カブールにおけるテロ事件の発生に伴う注意喚起」参照)。さら
に、1月26日、カブール市内の外国軍基地ゲート付近で、自動車を使用
した自爆攻撃が発生し、米国人8人、外国軍通訳3人を含むアフガニスタ
ン人8人の16人が負傷しました。報道によれば、タリバーンは、右犯行
を認める声明を発出しています。
(3)誘拐事件
アフガニスタンでは、ほぼ毎日のように誘拐事件が発生しており、把
握できるものだけでも年間400件以上に上ります。これらの誘拐事件
は、タリバーン等反政府武装勢力が、収監されている仲間の解放、外国
人援助関係者の追い出し、住民への脅迫等を目的に行われる場合もあり
ますが、多くは犯罪者集団による営利目的の犯行とみられています。昨
年は多数の外国人誘拐事件が発生したほか、建築技師などの企業関係
者、政府関係者、ジャーナリスト、援助関係者など、様々な分野のアフ
ガニスタン人が誘拐被害に遭っています。
最近でも、報道等によれば、昨年12月10日、東部クナール県におい
て、英紙イラク人特派員を含む計3人が誘拐される事件が発生(16日に
解放。)した他、30日、中央部カピサ県において、仏人ジャーナリスト
2人を含む4人が誘拐されました。
今年に入ってからも1月16日、北部ファリヤーブ県において、中国人
技師2人のほか、運転手2人と警備員1人を含むアフガニスタン人4人が誘
拐され、タリバ-ン報道官が犯行を認めた模様です。
2.1月20日から2月1日の間に、在アフガニスタン日本国大使館は、アフガ
ニスタンにおける以下のテロ等の脅威につき、現地在留邦人に対し情報提
供を行うとともに、カブール市内の移動等に際しては引き続き注意・警戒
を怠らないよう注意喚起を行いました。
(1)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月29日)
(イ)自爆テロ企図者が運転する赤色のトヨタ・カローラ(ナンバー:
43998)のワジル・アクバル・ハーン地区における目撃情報。
(ロ)欧米諸国大使館、ISAF本部、セレナ・ホテル、アリアナホテルを標
的にした攻撃。
(2)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月28日)
カブール国際空港及びジャララバード・ロードにおける自動車爆弾テロ
の脅威。
(3)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月26日)
1月28日に英国ロンドンで開催される「アフガニスタンに関するロンド
ン国際会議」に向けて脅威度が高まっている。
(4)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月24日)
テロリストによるランドクルーザー乃至レンジャー・トラックを使った
襲撃の脅威。
(5)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月23日)
(イ)自爆テロ企図者が乗車した4台の車(車種、ナンバー等不明)によ
る自爆テロ(標的不明)。
(ロ)通信省を標的にした攻撃。
(6)カブール市内におけるテロ脅威情報について(1月22日)
(イ)デンマーク大使館、ISAF基地及び政府関連施設を標的にした反政府
武装勢力の攻撃。
(ロ)ワジル・アクバル・ハーン地区における2台の車(ナンバー:4531
及び43831、車種等不明)を使った自爆テロ。
(7)カブール市内におけるテロ脅威情報等について(1月21日)
(イ)19日夜、5台の国連車輌(ナンバー:6324,6368,6369,6428(以上青
色UNプレート)及びCD13247(赤色プレート)が盗難に遭い、今後注
意が必要。
(ロ)ホースト県におけるハッカーニ・グループによる攻撃計画。
(8)カブール市内における自爆テロ脅威情報について(1月20日)
(イ)自爆ベストを着用した者が乗車する白色のカローラ(ナンバー:
62883)のカブール市内への侵入。
(ロ)18日に発生した同時多発テロ事件残党による内務省を標的にした自
爆テロ。
(ハ)自爆テロ企図者2人のパクティア県Sharan市への侵入。
3.上記の情勢や脅威情報にかんがみ、アフガニスタンに滞在されている方
は、国外の安全な地域へ直ちに退避するよう強く勧告します。また、同国
への渡航は目的の如何を問わず延期するよう強く勧告します。なお、首都
カブール、ジャララバード、ヘラート、マザリ・シャリフ及びバーミヤン
の5都市に真にやむを得ない事情で残留せざるを得ない場合には、政府機
関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を採ってく
ださい。その際には、必ず専門家のアドバイスを踏まえるよう強く勧告し
ます。
(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在アフガニスタン日本国大使館
電話: (870) 762-853-777
(93) 799-689-861、 (93) 799-889-667
(早朝、夜間、週休日(金・土曜日)等で緊急を要する場合)
FAX : (870) 761-218-272
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