アフガニスタン:治安情勢

1.危険情報及び治安情勢
(1)アフガニスタンに対する危険情報
アフガニスタンについては、首都カブール、ジャララバード、ヘラート、
マザリ・シャリフ及びバーミヤンの各都市に危険情報「 退避を勧告 します。渡航
は延期してください。
(真にやむを得ない事情で現地に残留せざるを得ない場
合は、政府機関、所属団体等を通じて組織としての必要かつ十分な安全対策を
とってください。)」を、またこれら5都市を除く全土に対して危険情報「退避を
勧告します。渡航は延期してください。
」を発出しています。
(2)アフガニスタンにおける治安情勢
アフガニスタンにおいては、反政府勢力であるタリバーンがパキスタン国境
地域、南部及び東部を中心に活動し、アフガニスタンからの駐留外国軍の撤退
を主な目標に掲げ、外国軍やアフガニスタン治安部隊等を対象に、自爆攻撃や
簡易爆弾 (IED)による爆弾テロを多数実行しているほか、外国人を含む援助・
復興事業関係者等への各種襲撃や誘拐を繰り返し行っています。
また、タリバーンに次ぐ勢力を持つとされるヒズベ・イスラミ・ヘクマティヤル派は、
今なお東部及び北東部一帯で大きな勢力を維持し、駐留外国軍等に対する待ち
伏せ攻撃や襲撃を行うなど、爆弾テロや襲撃事件が頻発し、同国の治安情勢は
改善の兆しがみえない状況となっています。
下記(4)に記載のとおり、アフガニスタンにおいては、11月7日に上位2名の
大統領選挙候補者による決選投票が予定されており、タリバーン等による
妨害とテロの激化が懸念されています。10月28日には、カブール市の中心
部に位置する第10区SHERPOR地区に所在する国連施設が武装勢力により
襲撃され、国連職員6名を含む10数名が死亡しました。本件に関し、タリバーンは
、決選投票の妨害に向けた最初の攻撃である旨犯行声明を発出しました。
また、同日、カブール中心部に位置するセレナホテルに対して2発のロケット弾攻
撃が発生しましたが、死傷者等は発生していません。
なお、特に8月以降治安情勢は、更に悪化してきており、8月15日にカブー
ル中心部にある国際治安支援部隊(ISAF)本部前で自爆テロがあり、7人
が死亡、91人が負傷したのを始め、アフガニスタン全土でタリバーンなどの
武装集団による攻撃などが多発し、大統領選挙後の8月25日にも、南部カン
ダハール市内において車を使用した大規模なテロが発生し、少なくとも40人
以上が死亡、60人以上が負傷しました。さらに、9月に入ってからも、7日
及び8日、カブール国際空港付近において、複数のテロ事件が発生し(9月9
日付スポット情報参照)、17日には、カブール国際空港から大使館が集まる
地区を結ぶ道路上で、ISAFの車列を標的としたと思われる自動車使用によ
る自爆テロがあり、民間人を含む約14名が死亡、59名が負傷しました。1
0月に入ってからも、8日、カブール市内中心部に所在する内務省及びインド
大使館付近で車を使用したテロが発生し、17人が死亡、65人以上が負傷し
ました。反政府勢力のタリバーンは、カブールにおける上記いずれのテロにつ
いても、犯行を認めています。
(3)誘拐事件
アフガニスタンでは、ほぼ毎日のように誘拐事件が発生しており、把握でき
るものだけでも年間300件以上に上ります。これらの誘拐事件は、タリバーン等
反政府武装勢力が、収監されている仲間の解放、外国人援助関係者の追い出し
、住民への脅迫等を目的に行う場合もありますが、多くは犯罪者集団による営
利目的の犯行とみられています。昨年は約30件の外国人誘拐事件が発生した
ほか、政府関係者、国会議員、旧王室関係者、援助関係者、ジャーナリスト、
建設技師など、様々な分野の関係者が誘拐被害に遭っています。
(4)政治情勢
同国では、8月20日に大統領選挙が実施され、10月20日、独立選挙委員
会(IEC)が同選挙の最終結果を発表しましたが、有効投票の過半数を得た
候補者がいなかったとして、11月7日に上位2位候補者による決選投票を実
施する旨決定しました。これに対し、タリバーンは決選投票の妨害を宣言して
おり、治安情勢は当面厳しい状況が続くものと懸念されます(10月26日付
けスポット情報参照)。

2.10月16日から10月28日の間に在アフガニスタン日本大使館は、ア
フガニスタンにおける以下のテロ等の脅威につき、現地在留邦人に対し情報提
供を行うとともに、カブール市内の移動等に際しては引き続き注意・警戒を怠
らないよう注意喚起を行いました。
(1)カブール市内における爆弾テロ脅威情報について(10月20日)
カブール市内における白色のトヨタ・カローラバン(ナンバー:4592)を
使った自爆テロの脅威
(2)カブール市内における爆弾テロ脅威情報について(10月23日)
カブール市内のISAF本部、セレナホテル及び内務省に対する自爆テロの脅

(3)カブール市内における爆弾テロ脅威情報について(10月27日)
カブール市内における青色のトヨタ・カローラを使った内務省を標的にした
自爆テロの脅威

3.上記の情勢や脅威情報にかんがみ、アフガニスタンに滞在されている方は
、国外の安全な地域へ直ちに退避するよう強く勧告します。また、同国への渡
航は目的の如何を問わず延期するよう強く勧告します。なお、首都カブール、
ジャララバード、ヘラート、マザリ・シャリフ及びバーミヤンの5都市に真に
やむを得ない事情で残留せざるを得ない場合には、政府機関、所属団体等を通
じて組織としての必要かつ十分な安全対策を採ってください。その際には、必
ず専門家のアドバイスを踏まえるよう強く勧告します。

(問い合わせ先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐に関する問い合わせ)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐に関する問い合わせを除く)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)5139
○外務省領事サービスセンター(海外安全担当)
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902
○外務省 海外安全ホームページ: http://www.anzen.mofa.go.jp/
http://www.anzen.mofa.go.jp/i/ (携帯版)
○在アフガニスタン日本国大使館
電話: (870) 762-853-777
(93) 799-689-861、(93) 799-889-667(早朝、夜間、週休日(金・
土曜日)等で緊急を要する場合)
FAX : (870) 761-218-272

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